MSCベリッシマに実際に乗船してみて分かった、最新のドレスコード事情をまとめました。クルーズ旅行と聞くと「服装はどれくらいフォーマルなの?」「堅苦しくないの?」など不安や疑問をお持ちの方も多いと思います。
私自身、初めは服装準備に悩みましたが、乗ってみると意外に自由度が高く、ドレスコードを上手に活用するとクルーズの特別感がグッと高まりました。そんな実体験をもとに、フォーマルナイトやテーマパーティー、子ども・シニアの方の服装アレンジ、レストランでのカジュアルスタイルなどを詳しくご紹介します。
この記事で分かること
- フォーマルナイトやテーマパーティーでの具体的な服装例
イタリアンナイトやホワイトナイトなど、実際に体験したテーマ別の雰囲気やコーディネート例を紹介します。 - 子どもやシニア向けのドレスコードアレンジ
家族連れやご年配の方が無理なくドレスアップを楽しむコツをまとめました。 - レストランやバーでのカジュアルスタイル
「夜はどこまでカジュアルでいいの?」という疑問にお答えします。メインダイニングとビュッフェレストランの違いにも注目。 - パッキングを軽く済ませるための工夫
大きな荷物は避けたいけれど、ある程度おしゃれもしたい…という場合に役立つヒントをお伝えします。
前日の船内新聞に注目!ドレスコードの基本ルール
MSCベリッシマでは、日替わりで「フォーマル(エレガント)」「カジュアル」などのドレスコードが設定される日があります。ただし、前日の夜に配布される“船内新聞”を読まないと分からない場合も多いので、これが服装選びの第一ステップ。「明日はホワイトナイトですよ」「明日はエレガントナイトになります」といった情報が載っているので、乗船したら毎晩必ずチェックするのが鉄則です。
また、テーマナイト(イタリアンナイトなど)も事前に確定していないことがあり、乗船後に初めて知るパターンもあります。「知らなかったから服を用意していない…」とがっかりしないよう、色だけでも合わせやすい小物をあらかじめ準備しておくと安心です。テーマが直前に判明しても、ワンポイントで合わせるだけで結構楽しめました。
テーマナイト別ドレスコード解説
実際にMSCベリッシマで体験した、代表的なテーマナイトとその服装の雰囲気をまとめます。
◆ イタリアンナイト
- カラーテーマ:赤・白・緑(イタリア国旗カラー)
この3色をコーデに取り入れると、一体感を楽しめる夜です。全身を国旗カラーにする人もいれば、アクセントでバッグやアクセサリーだけ赤や緑を差し色にしている人も多かった印象です。 - コーディネートのポイント
- 服で大胆に国旗カラーを表現する
- 小物やアクセサリーでワンポイントだけ赤や緑を入れる
- そこまでガチガチに揃えていない人も多いので、軽く取り入れる程度でもOK
乗船中に私が見た限り、イタリアンナイトはそこまで「全員が盛り上がっている」というよりは、やりたい人がそれぞれ楽しんでいる感じでした。スタッフが国旗カラーのネクタイをしていたり、レストランのテーブルがイタリアンカラーで飾られていたりと、ちょっとした演出が入るので、「おっ、イタリアンナイトだな」というのはすぐ分かります。
◆ ホワイトナイト
- 基本カラー:白
- コーディネート例:
- 白のロングドレスやワンピース
- 白シャツ&白パンツでさわやかに
- とにかく白を基調としたアイテムならOK
ホワイトナイトはかなり人気が高く、印象としては最も参加率が高いテーマナイトでした。夜になると、船内のあちこちで真っ白コーデの人が集まるので、一体感があって盛り上がります。私も最初は白い服を用意せずに行ったのですが、周りの人が真っ白に決めて楽しそうにしているのを見て、もっと用意しておけば良かった…と少し後悔。次に乗るときは、ぜひ白を取り入れたコーデで参加したいと思いました。
ホワイトナイトの日は、ダンスイベントのホワイトパーティーもあるので注目です。
◆ エレガントナイト(フォーマルナイト)
- フォーマルウェア推奨
- メンズ: スーツ、ジャケット&スラックス、タキシードも可
- レディース: ドレス、カクテルドレス、和装(訪問着などもよく見ました)
フォーマルナイトは「ガラナイト」と呼ばれることもあり、最もかしこまった雰囲気の日。ただし、MSCベリッシマはカジュアル船なので、男性ならジャケット+襟付きシャツ+長ズボンだけでも十分入場可能でした。私は一応スーツを持参しましたが、周りを見るとネクタイなしのジャケット姿や、そこまで堅苦しくないドレスコードの方もたくさんいました。
とはいえ、おしゃれを楽しみたい方には最高の夜です。華やかなロングドレスや和装を着ている方もいて、みんなで「素敵ですね!」と声を掛け合ったり写真を撮り合ったりする空気がありました。
スワロフスキーの階段で写真撮影をするなら、この日がおススメです。
◆ カジュアルナイト
- 基本スタイル:スマートカジュアル
- 襟付きシャツやポロシャツ、長ズボン
- 女性はブラウス+スカート、またはきれいめワンピース
- Tシャツや短パンを着ている方も実際に結構いました
カジュアルナイトは「どの程度カジュアルでもいいか」が悩ましいですが、乗客を見る限り、メインダイニングで夕食をとるなら少し襟付きが望ましい程度でした。
ただ、船全体がそこまで厳しくなく、Tシャツ+短パン+サンダル姿でもOKな場所は多いです。私も疲れたときは、ビュッフェでラフに済ませることが多かったので、「今日はしっかりおしゃれする日」「今日はゆるく過ごす日」とメリハリをつけると快適です。
ドレスコードを楽しむポイント
◆ ドレスコードに合わせるメリット
- クルーズならではの雰囲気を満喫できる
テーマナイトやフォーマルナイトは、客船だからこそ味わえる特別感を存分に楽しめます。 - 写真映えするチャンス
フォーマル衣装やテーマカラーのコーデは写真映え抜群。プロカメラマンや家族同士での撮影で思い出を形に残せます。 - 家族やカップルでの一体感
みんなでドレスコードを揃えたり、小物で統一感を出したりすると「一緒に楽しんでる!」という実感がわきます。 - 旅の記念に最適
普段とは違うおしゃれをすると、非日常のムードが高まり、「クルーズに来てよかった!」と思えるシーンが増えます。
◆ 注意点・押さえたいコツ
- カップル・家族間での事前調整
ドレスコードのやる気度に温度差があると、どちらかが「張り切りすぎ?」または「手抜きすぎ?」となりがち。事前に「フォーマル夜はドレスアップする?」「テーマパーティーはどうする?」など相談するとスムーズです。 - 快適さとのバランスも大切
長時間の着用で疲れる場合は、食事や写真撮影のときだけ正装して、部屋に戻って着替えるのもアリ。無理せず楽しめる範囲でOKです。 - パッキングを軽くする工夫
大きなドレスや何着もスーツを持っていくと荷物が増えます。アクセサリーやストールで印象を変えるテクや、ワンピース1着を昼夜アレンジする方法などを活用すれば、最低限の服で十分楽しめます。
タイムスケジュールと着替えのタイミング
- 前日の情報チェック
翌日のドレスコード(テーマナイト情報)は船内新聞で確認。早めに把握して、着たい服を客室クローゼットから出しておくと慌てません。 - 着替えのベストタイミング
だいたい夕食(ディナー)が18時頃スタートのことが多いので、その1時間前くらいから着替え始めると余裕があります。18時を過ぎると船内が一気に華やぐので、「まだ着替えてない!」となると少し焦ります。 - プロムナードやメインロビーの雰囲気
フォーマルナイトになると、スワロフスキーの階段や6階プロムナードなどに、おめかしした乗客が集まりだして写真撮影が始まります。私もここでたくさんの方が撮影しているのを見かけて、負けじとドレスアップして参加しました。
子ども・シニア向けドレスコードアレンジ
◆ 子どもの場合
- 手軽なフォーマル服があればOK
男の子ならシャツとジャケット、女の子ならワンピース系のドレスがあると、家族写真がとても映えます。嫌がる子どもでも短時間なら着てくれるケースが多いので、ディナーや写真撮影の間だけおめかししているファミリーをよく見ました。せっかくの記念なので、子供にも目いっぱいおしゃれをさせて、おしゃれを楽しんでいる人は多いです。 - 動きやすさを考慮
子どもが疲れそうなときは、早めに着替えさせる工夫を。フォーマルナイトでも、メインレストラン後に部屋に戻ってTシャツ短パンに戻っている子もいました。
◆ シニアの場合
- 無理のない範囲で楽しむ
着物やフォーマルスーツでばっちり決める方もいましたが、体力的にきつい日や暑い日はジャケット無しでゆるめに過ごす方も。クルーズはあくまで自分らしく楽しむのが一番です。 - 和服はとても華やか
実際、訪問着や色留袖などを着ている方を複数見かけ、写真映えしていて素敵でした。特にスワロフスキー階段での和装撮影は周囲の注目を集めていた印象です。
着物サークルの方々が、発表の場としてベリッシマで着物を着て披露したりすることもあるそうです。
レストラン&バーでのカジュアルスタイル
◆ メインダイニング(夕食時)
- フォーマルナイト以外はスマートカジュアルでOK
襟付きシャツ、ポロシャツ、きれいめなパンツやスカートなどが目安。あまり厳しいチェックはなかったですが、短パン+ビーチサンダルは浮くかもしれません。(※短パンでTシャツのような方がいないこともないです。) - フォーマルナイトは襟付き+長ズボンが基本
私が乗ったときは、男性はシャツ+長ズボン+靴で入場OK。ネクタイは必須ではありませんでしたが、あった方が場の雰囲気に合うかなという印象でした。女性はワンピースやちょっとしたドレスでOK。短パンやスリッパのような履物で来る人は少なかったです。
おしゃれしなくて後悔することはあっても、おしゃれしすぎて後悔することはないです。
◆ ビュッフェレストラン
- 終日ドレスコードフリー
ここは本当に自由!Tシャツ、短パン、サンダルでも全く問題ありません。ただし、水着や濡れた状態や、はだしで入るのは基本的にNGです。 - フォーマルナイトでもビュッフェならラフでOK
「今日は疲れたからドレスアップしないでご飯を食べたい…」というときはビュッフェが大活躍。レストランの出席率は、思いのほか高くはないです。
◆ バー/ラウンジ
- 夜は多少のドレスコード意識が◎
ショーやイベント前後でラウンジを利用するとき、フォーマルナイトならそれに合わせた格好だと雰囲気も良いです。カジュアルナイトならジーンズ姿でも大丈夫でした。 - カクテルを楽しむならスマートな装いがベター
やっぱりおしゃれなバーでゆったり過ごすときは、それなりの装いで行くと気分が上がります。私は船内のピアノバーで、ジャケット姿のままカクテルを飲む時間が一番優雅に感じました。
乗客のドレスアップ実例・流行スタイル
◆ フォーマルナイトの実際
日本発クルーズだったこともあり、思った以上に盛装している方が多くて驚きました。男性はタキシードやビシッとスーツ、女性はイブニングドレスやロングドレス、さらに着物姿のご夫婦もいらっしゃいました。
ただし、そういう方ばかりではなく、ジャケットなしやネクタイなしでセミフォーマル程度の方も多かったです。要は「おしゃれを本気で楽しみたい人は全力」「ゆるめに過ごしたい人はスマートカジュアル」という住み分けが自然にできていて、どちらも尊重されている雰囲気でした。あくまでもカジュアル船なので、そこまで気張らなくても大丈夫かもしれません。
◆ テーマナイトの実際

- ホワイトナイトは大盛り上がり
私の周りも白い服を用意している人が多く、一体感がありました。特に夜のパーティーでは真っ白コーデの人たちが踊りまくっていて、非日常感たっぷり。 - イタリアンナイトはワンポイント参加が多い
国旗カラーをどれほど取り入れるかは人それぞれ。全身赤・白・緑の方もいましたが、スカーフだけ赤とかバッグだけ緑というライトな人もいて、自由な空気でした。 - その他のテーマ
フローラルやトロピカル系など、航路によっていろんなテーマが設定されることもあるようです。アロハシャツや花柄ワンピで参加している方も見かけました。がっつり揃えなくても、ちょっとだけ合わせるだけでパーティー気分は味わえます。
◆ スワロフスキー階段での撮影

MSCベリッシマのシンボルともいえる、スワロフスキーがきらめく豪華な階段での写真撮影は外せないイベントでした。特にフォーマルナイトはドレスやスーツでバッチリ決めた方々が列を作っていて、まさにインスタ映えスポット。私もロングドレス姿でここで写真を撮ってもらったときは、「まさに豪華客船に来た!」というテンションが上がりました。
写真撮影サービスをフル活用するコツ
- 撮影は無料、写真の購入は有料
船内にはプロカメラマンが常駐しており、乗客に声をかけて写真を撮ってくれます。何枚撮ってもらっても撮影自体は無料ですが、気に入った写真を買うとなると有料。現像写真1枚ずつ買う場合やパッケージでまとめ買いする場合など、いろいろなプランがあるので、後でじっくり選ぶといいです。 - とにかくたくさん撮ってもらう
私は「買わないのに悪いかな…」と最初は遠慮気味でしたが、カメラマンから「大丈夫、撮影は無料だから好きなだけ撮って!」と言われました。結果的に、たくさん撮ってもらった中から気に入った数枚を購入したので、良い記念になりました。 - フォーマルナイトは特に撮影チャンス
ドレスコードで華やかに決めているので、絶好の写真映えタイム。スワロフスキー階段やアトリウムなど、撮影スポットも多くて混雑することもありますが、列に並ぶだけの価値はありました。 - あとで後悔しないために
クルーズが終わると、撮影データは期限が来ると消去されてしまいます。私は迷った写真も、「後でやっぱり欲しくなるかも」と思って追加購入した経験があるので、欲しいと思ったら早めにゲットしておくのがおすすめです。
おしゃれを楽しむための実践的アドバイス
- 前日の船内新聞を熟読
テーマナイト情報やフォーマルナイトの有無はここが命綱。短い航路であってもフォーマルナイトはある場合が多いです。ほかのドレスコードは、短い航路の場合はない場合もあります。 - 着替え時間を確保
夕食前に部屋に戻る時間をきちんと見込んでおかないと、ドタバタしてしまいます。私も最初のフォーマルナイトはギリギリまでデッキで遊んでいて、着替えがバタバタでした…。 - ビュッフェとメインダイニングを使い分ける
ビュッフェならほぼ制限なしで食事できますが、メインダイニングは夜は多少のドレスコードがあるので要注意。- 「今日はがっつりドレスアップしてレストランでコース料理を楽しむ日」
- 「今日はラフにビュッフェで気楽に食べる日」
…と予定を組むとメリハリある旅になります。
- グループでの楽しみ方
テーマカラーをおそろいにしたり、小物を合わせたりすると、写真を撮ったときの一体感が抜群です。家族や友人同士で「イタリアンナイトは何色を担当する?」などの打ち合わせも楽しいですよ。 - 無理せず快適に
せっかくのクルーズなので、疲れをためてまでドレスアップし続ける必要はありません。特にシニアや小さい子ども連れは、ほどほどに楽しみながら、ときには部屋で着替えて休む柔軟さも大切です。
まとめ
MSCベリッシマのドレスコードは「自由度が高いのに、ちゃんと盛り上がれる」という印象です。
- フォーマルナイトやテーマナイトは思い切りおしゃれを楽しむ
- 疲れたらビュッフェでカジュアルに過ごす
- 写真サービスを活用して特別な思い出を形に残す
- 前日の船内新聞をチェックして、翌日の準備を計画
- 子どもやシニアでも無理なく参加できるよう、着替えや小物で調整
これらを押さえておけば、ドレスコードで迷うことはありませんでした。私自身、「最初は面倒そう」と思っていたドレスコードが、いざ乗ってみると非日常感を盛り上げる大きなポイントになりました。特にフォーマルナイトやホワイトナイトは、普段とは違う自分を楽しめる素敵な機会。
ぜひ皆さんも、MSCベリッシマのクルーズでドレスアップやテーマナイトを満喫してみてください。パーティー気分が味わえて、最高の写真と思い出が手に入るはずです!