メタが「ファクトチェック」をやめちゃう!? これからのSNSはどうなるの?
みなさん、FacebookやInstagramってよく使いますか?
あれを運営している会社「メタ」が、なんとアメリカで「ファクトチェック機能」を終了するって発表したんです。
「ファクトチェック」っていうのは、投稿された情報が本当に正しいかどうかを第三者の専門家が確認する仕組みのこと。ウソの情報を少しでも減らそうと頑張ってきたわけですが、「いやいや、これは偏ってるよ」「事実かどうかを誰が決めるの?」って批判もあったみたいです。
そこでメタは、新しく「コミュニティノート」みたいなシステムを取り入れる方針を打ち出したんですね。これは、X(旧ツイッター)で使われている「コミュニティノート」によく似ています。具体的には、
- 投稿を見た他のユーザーが「ここに追加情報をのせておくね」とか「実はこういう背景もあるんだよ」といった補足を書き込める
- みんなで投稿内容にコメントして、情報をより豊かにしていく
という仕組みなんです。
コミュニティノートのメリット
- いろんな意見が集まる
みんなが投稿内容に対していろいろな視点をプラスしてくれるので、より多角的な情報が得られそうです。 - 偏りを減らせる可能性
専門家や一部の運営会社だけのチェックではなく、いろんなユーザーが参加するため、公平性が高まりそう。 - 学ぶきっかけが増える
「あれ、なんかちょっとおかしくない?」って思ったら、補足コメントを読んで理解を深めることができます。
コミュニティノートのデメリット
- 間違った情報が混ざるかも
だれでも書きこめる分、もし悪意があったり、知識があいまいな人が書いてしまうと、かえって混乱を招くこともあるかもしれません。 - 偏った意見の追加
同じ考え方の人ばかりが集まってしまうと、その方向だけに偏った解釈が広がることもありえます。 - 時間がかかる
専門家によるチェックではないので、「すぐに正確な答えが出る」という保証はありません。
こうした方針転換は、SNSがメディアとして「自由な言論」をどう扱っていくか、あらためて考えるきっかけにもなります。今までは専門家がチェックしていた部分を、ユーザー自身が参加して補っていく、というやり方に変わるわけです。
ただ、これによって「間違った情報」が広がりやすくなったり、「責任はいったい誰が取るの?」という問題が出てくる可能性もあります。SNSが単なる「投稿の場」から「みんなで情報を確認・発信するメディア」へと進化していく中で、私たちはどう関わっていけばいいのでしょうか?
- 新しい仕組みがもたらす自由は、本当に私たちを幸せにしてくれるのか?
- 間違いやデマが見つかったとき、私たちはどのように動けばいいのか?
- そして、SNSはこれからも安心して使える場所であり続けられるのか?
いろいろと考えてしまいますが、それを決めるのも結局は私たち利用者一人ひとり。コミュニティノートのような仕組みが広まることで、SNSが情報をただ受け取るだけではなく、みんなで管理し、育てていくメディアになれるかどうかが試されているんですね。
「SNSは運営会社のもの」というより、「SNSはみんなで作る場」という時代に入ったのかもしれません。みなさんも、ちょっとだけ周りの投稿やコメントを気にかけてみませんか? それが未来のSNSをよりよくしていく一歩になるはずです。