MSCベリッシマのレストランとビュッフェの使い分け活用術|時間指定制を賢く使うコツと方法

  • URLをコピーしました!

クルーズ旅行での楽しみの一つと言えば、やっぱり食事ですよね。MSCクルーズの豪華客船「MSCベリッシマ」でも、乗船中はさまざまな食事オプションを満喫できます。コース料理をゆっくり味わえるメインダイニングのレストランや、好きな時間に立ち寄れるビュッフェ、さらに客室で楽しむ朝食など、選択肢はいろいろ。この記事では、実際の体験を交えながら、MSCベリッシマのレストランを賢く利用するコツをカジュアルな旅行ガイド風に詳しくご紹介します。

目次

この記事でわかること

  • MSCベリッシマのレストランシステム(時間指定制)の基本
  • 夕食時間の変更方法と注意点
  • 夜のイベントを満喫するための時間調整のコツ
  • メインダイニングとビュッフェの使い分け(メリット・デメリット)
  • ルームサービスや朝食の選択肢と活用法

レストランのシステム(時間指定制)

MSCベリッシマでは、メインダイニングの夕食は時間指定制になっています。乗船時のチェックインで、毎晩利用する指定レストラン名とディナーの開始時間、テーブル番号が割り当てられ、その情報は客室のキーでもあるクルーズカードに記載されます。クルーズ中の夕食は原則として毎日同じ時間・同じテーブルでいただくことになり、基本的にはその席が自分用に確保されているイメージです。複数あるメインダイニングのレストラン(ベリッシマではライトハウス、ポジドニア、ル・セリジエ、イル・チレジオなど)いずれを割り当てられても提供されるメニューは共通なので、「どのレストランに当たるか」で料理内容が変わる心配はありません。

夕食の時間帯は乗船人数や航路にもよりますが、通常2回制(早め/遅め)で設定されています。航路によっては3回制になることもあります。指定された時間と、レストランと席は毎日同じなので、指定の時間に同じ席に行けばOKです。

この固定席・固定時間制にはメリットもたくさんあります。毎日同じテーブルには決まった担当ウェイターさんが付き、連日オーダーを取ってくれるので顔なじみになり、サービスがどんどん行き届いていきます。「いつものドリンク」を覚えていてくれたり、好みを把握してくれることもあります。

また、相席の場合は毎晩同じテーブルメイトと顔を合わせるので、自然と会話も弾み、旅の仲間が増える楽しさも。実際、私たちも近くの席になったご夫婦と毎晩少しずつ言葉を交わすようになり、クルーズ最終日には連絡先を交換する仲になりました。決まった人たちと「今日はどこに行ってきましたか?」なんて気軽に話せる自分の席があるのは安心感がありますし、落ち着いてコース料理を楽しめる雰囲気はクルーズならではです。

ただし、この時間指定システムにはデメリットや制約もあります。まず食事の開始時間が固定されるため、その時間に合わせて行動する必要があります。特に人気の航路や満席に近いクルーズでは、自分の希望とは異なる時間帯が割り当てられることも(「本当は早めディナーが良かったのに遅い回になった」など)。また、一度割り当てられた時間や席の変更は基本的に難しい場合が多いです。乗客数が多いため各時間帯の定員が決まっており、簡単に入れ替えると他の乗客にも影響が出てしまうためです。実際、とある体験談では「○○レストランが良い」「スタート時間を変更したい」「相席ではないテーブルに変えてほしい」といった要望は原則受け付けてもらえなかったとの声もありました。つまり満席に近い状況では変更希望が通りづらいのです。この点を踏まえつつ、次に「時間の変更はできるのか?」を見てみましょう。

時間の変更は可能?

結論から言うと、夕食時間の変更は「可能な場合もある」が「状況次第」です。公式には「固定」と案内されますが、乗船後にどうしても指定時間が合わない場合はダメ元で調整をお願いしてみる価値があります。変更したい場合は、できるだけ早め(乗船日の午後~夕食前など)にレストランの受付担当や乗客サービス(レセプション)に相談してみましょう。空席状況によっては、席や時間を交換してもらえることがあります。

私も初回乗船時、割り当てられたディナー開始時間が21:30と遅く、「さすがに遅すぎる…」と感じたため、思い切って乗船初日の夕方に直接レストランへ出向きスタッフにお願いしてみました。その結果、19時台の回へ変更してもらうことができました。以降は毎晩その新しい時間帯・2人用テーブルでゆっくり食事ができ、大変ありがたかったです。

とはいえ、誰でも必ず変更できるわけではない点には注意が必要です。私たちの場合は運良く空きがあったか、あるいは予約クラス(エクスペリエンス)やリピーター特典で柔軟に対応してもらえた可能性があります。一般的には乗客数や混雑具合によっては変更が難しいですし、対応できても「この日だけ特別に別時間に振り替え」など一時的なものに留まるケースもあります。また、変更を希望する場合でも早い者勝ちの面があるので、乗船してすぐ行動するのがポイント。乗船直後~初回ディナー前にレセプションや各レストランのマネージャーに掛け合ってみましょう。

どうしても希望の時間に変えられなかった場合でも落ち込む必要はありません。メインダイニングでのディナーにこだわらずビュッフェで食事する選択肢もありますし、あとで述べるように夜食や軽食の手段もいろいろあります。つまり、割り当て時間に縛られ過ぎず柔軟に考えることもクルーズを楽しむコツ。変更が無理でも代替手段がありますから、「今日はどうしてもこのイベントに行きたい!」という日は無理にレストランに行かず他の方法で乗り切るのもアリですよ。

夜のイベントと上手に両立!時間調整のコツ

デッキ6後方のロンドンシアター

MSCベリッシマの船内では毎晩、多彩なエンターテイメントが用意されています。迫力の歌やダンスのショー、参加型のカラオケ大会、華やかなダンスパーティーやDJイベント、テーマナイトなど、連日あちこちで楽しいイベントが目白押し。せっかくのクルーズですから、ディナーもイベントもどちらも存分に楽しみたいですよね。しかし時には「ショーの開演時間とディナー開始がかぶってしまう…」なんて日もありえます。ここでは、夜のイベントと食事を上手に両立させるための時間調整のコツをご紹介します。

デイリープログラムで事前に計画を立てる

船内では毎日、翌日のイベントスケジュールが載った新聞(プログラム)が配られます。まずはこれで「どのイベントが何時からあるか」「自分のディナー時間と衝突しないか」をチェックしましょう。例えばショーは通常、それぞれのレストランの時間とかぶらないように3回公演があります。自分が遅い回のディナーならショーは先に早い時間に観に行く、早いディナーの人は食後に遅い回のショーを見る…といった具合に、船側も時間帯を工夫してくれていることが多いです。

食事時間とイベントが被る場合は前後にずらす

デッキ7テレビスタジオ&バーでは毎夜カラオケが開かれる

どうしても観たいショーや参加したいイベントの時間が、自分のディナー時間と重なりそうな場合は思い切って食事時間を前倒し・後ろ倒ししましょう。具体的には、その日の夕食をビュッフェで早めに済ませてしまう方法がおすすめ。

できれば毎日両方がうまくスケジュールされるのが一番ですが、ディナーを取るかショーを取るか、優先順位を付けて行動することも重要です。

メインダイニングのディナー開始よりも前、例えばイベント開演1~2時間前にビュッフェで軽く食事をとっておけば、イベント中お腹が空いて困ることもなく、ゆったり鑑賞や参加ができます。

デッキ15アトモスフィアプールで開かれたホワイトパーティーの様子

逆に、先にイベントを楽しんで後から食事をとることもできます。例えば20:00~22:00に船上プールデッキでのダンスパーティーがあった際は、パーティーで踊り疲れたあと22時頃にビュッフェで夜食を取って締めくくり。ビュッフェは深夜まで何かしら料理が並んでいるので、イベント後に小腹を満たすのにも便利です。

ウェイターに協力をお願いする

これは上級テクですが、「どうしてもディナーとイベント両方に行きたい!」という場合、メインダイニングのウェイターに事情を伝えてみるのも一つの手です。例えば「この後○時からショーを見る予定なので少し早めにサービスしてもらえますか?」と笑顔でお願いすれば、状況が許す範囲で料理のサーブを調整してくれることも。実際にお願いしたことがありますが、前菜からメインディッシュまで、一度にまとめてお皿を持ってきてくれました。

ビュッフェとの使い分け

メインダイニングのレストランで優雅にフルコースも素敵ですが、一方でビュッフェレストランもクルーズの強い味方です。MSCベリッシマには「マーケットプレース・ビュッフェ」という巨大なビュッフェレストランがあり、Deck15(15階)に位置しています。営業時間は非常に長く、深夜1時~早朝5時30分以外は常に何かしら営業しているので、ほぼ一日中好きなときに食事や軽食ができるのが魅力。お腹が空いたタイミングでふらっと行って、好きなものを好きなだけ取れる自由さはビュッフェ最大のメリットでしょう。

では、メインダイニングのレストランとビュッフェ、それぞれどんな人・どんなシーンに向いているのか、上手な使い分けのポイントを整理してみます。

ビュッフェ

  • メリット:
    • 好きな時間に行けて、好きなだけ食べられる自由さがある
    • 早朝でも深夜でも開いているため、時間に縛られず自分のペースで食事できる
    • 料理の種類も和洋中さまざまで、サラダ・フルーツ・デザートまで揃っており飽きない
    • 席数も多く、大きな窓から海を眺めながら食事を楽しむことも可能
    • ドレスコードがなく、カジュアルな雰囲気でリラックスできる
  • デメリット:
    • 混雑する時間帯だと、料理を取るのに列に並んだり、席探しに苦労する場合がある
    • フルサービスではないので落ち着いて食べたい人には物足りない
    • 大量調理・セルフサービスであるぶん、料理の温度やクオリティにムラが生じることも
    • 「せっかくのクルーズだからもっと上質な食事を…」と考える人にはやや不満かもしれない

メインダイニングのレストラン(ディナー)

  • メリット:
    • コース仕立ての本格的な料理を落ち着いた雰囲気で味わえる
    • ウェイターが席につき、丁寧にサービスしてくれるので特別感を味わえる
    • 毎晩同じスタッフが担当のため、おすすめを教えてくれたり、好みを覚えてくれる
    • ドレスコードがあり、フォーマルナイトにはおしゃれをして写真撮影などクルーズ気分を満喫できる
    • 毎日時間が決まっているため計画を立てやすい
  • デメリット:
    • 食事に1時間はかかるので、じっくり楽しむ反面、イベント開始と重なることもある

以上を踏まえると、「時間に余裕があり食事そのものをイベントとして楽しみたい日」はレストランを利用し、「アクティブに動き回りたい日や時間を気にせず食べたい時」はビュッフェを利用、といった使い分けがおすすめです。どちらも無料なので、自分の体調やその日のスケジュールに合わせて遠慮なく選択しましょう。実際、私も寄港地観光で戻りが遅くなった日はドレスコードを気にせずビュッフェでさくっと夕食を済ませ、船内イベントのない穏やかな夜はレストランでフルコースをゆったり楽しむ…というように使い分けました。そうすることで食事の満足度も船内での充実度も二倍に感じられました。

朝食の選択肢もいろいろ!

ディナーほど目立たないかもしれませんが、MSCベリッシマでは朝食のスタイルもいくつか選べるのをご存知ですか? 朝の過ごし方に合わせて、以下のような朝食オプションを活用できます。

メインダイニングで朝食

朝もメインダイニングのレストランでフルサービスの朝食を取ることができます。席はディナーの固定席ではなくオープンシーティング(来た人から案内)で、好きな時間に行けばウェイターが空席に案内してくれるスタイル。メニューから卵料理やパンケーキ、フルーツなどを注文でき、優雅な雰囲気で一日の始まりを迎えられます。

ただし営業時間が6:30~8:30と短めなので注意。時間内であればいつ行ってもOKですが、実際は7時台に混雑が集中しがちで、入場待ちの列ができることも。早起きが苦でなく、ゆったりコーヒーを注いでもらいながら朝食を楽しみたい方に向いています。私も一度7:00過ぎに行ってみましたが、かなりの盛況ぶりで驚きました。静かに過ごしたいならオープン直後の6:30台に行くのが狙い目かもしれません。

ビュッフェで朝食

天気が良ければデッキ15アトモスフィアプールサイドのテーブルもおすすめ

自由気まま派にはビュッフェでの朝食が便利です。寝坊しても大丈夫、ビュッフェは遅い時間まで朝食メニューが並んでいる航路もあります。卵料理、ベーコン、ソーセージ、サラダ、ヨーグルト、味噌汁など、好きなものを好きなだけ取れるのが嬉しいポイント。ピークは8時前後ですが、席数が多いので探せばどこかしら座れます。
とにかく手軽で早いので、寄港地観光や朝のイベントに備えて短時間でさっと食べたい日にも重宝しました。

また、キャビンに持ち帰って、のんびりとバルコニーで食べることもできます。

ルームサービスで朝食

ルームサービスを取ってキャビンのバルコニーで朝食

ちょっと特別な朝を過ごしたいなら、ルームサービスの朝食もおすすめです。前夜に専用のオーダーカードに必要事項(欲しいメニューと配達時間)を記入し、就寝前にドアノブに提げておくと、希望時間に客室まで朝食を届けてもらえます。朝食限定でルームサービス料金は、予約時のステータスが、ファンタスティカなら無料で、ベッラの場合は有料(1人2000円程度)となります。メニューはペストリー類(パンやクロワッサンなど)とヨーグルトやコーヒー・紅茶・ホットチョコレート・ジュースといったシンプルなコンチネンタルスタイルですが、自室のバルコニーで海風を感じながらいただく朝食は格別です。

私は朝日を眺めながらバルコニーでクロワッサンとホットチョコレートを楽しみましたが、「これぞクルーズの醍醐味!」と感動しました。

裏技としては、前日にフルーツをビュッフェで取ってきて、冷蔵庫で冷やしておいて、朝、部屋で一緒に食べる…なんてことも可能。のんびり起きたい日や、特別な朝にぜひ利用してみてください。

まとめ

クルーズ中の食事は、上手に計画すればエンターテインメントと両立して何倍も楽しむことができます。最後にポイントをおさらいしましょう。

  1. メインダイニングとビュッフェを上手に使い分けよう
    フルコースを堪能したいときはレストラン、時間や服装を気にせず自由に食べたいときはビュッフェ、とシーンに合わせて使い分けることで食事の満足度がアップします。
  2. 夜のイベントを楽しむため時間調整を意識
    ショーやパーティーを存分に楽しむには、場合によってはビュッフェ活用でスケジュールを調整するのがコツ。ディナー固定時間にこだわり過ぎず柔軟に対応しましょう。
  3. ルームサービスや朝食オプションも活用
    特別な朝はルームサービスの朝食で優雅にスタートするなど、クルーズならではのサービスを活用すれば旅の思い出がさらに豊かになります。

工夫次第で、MSCベリッシマでは食事もイベントも100%満喫できます。レストランシステムを理解して自分なりのペースで利用し、ぜひ充実した船上グルメ&エンタメ体験を味わってくださいね。Bon Voyage!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

SNS・インターネットサービス・CahtGPTなどのAI・AIエージェントやガジェットについて色々と興味のあるものを比較・分析して、独自の視点でご紹介しています。

目次