管理権限を誰に渡したら良いか
オープンチャットでルームの運営をしてメンバーさんが増えてくると、「そろそろ誰か副管理人さんをお願いしたいな。」っていう場面に直面しますよね。
そんなとき、みなさんはどうやって副管理人さんを選び、人数は何人くらいで、どれくらいの権限を渡していますか?
正解があることではないと思いますが、副管理人さんをお願いするということは、とても大変な決断が必要なことだと思います。なぜなら、自分以外の誰かに、権限を行使する義務と責任をお願いしなければいけないからです。
ぼくは、オープンチャットをはじめる前、2014年から今日までの5年間に、LINEグループを20ルーム以上を運営してきましたが、そのなかで生まれたある感覚があります。
まず、オープンチャットの管理権限の話をする前に、オープンチャットのルームとLINEグループとの違いについて触れます。
LINEグループとオープンチャットの大きな違い
- 匿名性のオープンチャットはメンバーさんの友達追加ができないので、運営メンバーのルームをつくりづらい(可能ではありますが)。
- LINEグループは、全員が全員を退会にできたため(グループを立ち上げた管理人すらも退会にされます。)、悪質な荒しが入り込むと、深夜の誰もいない時間を狙い、自分以外のメンバーすべてを退会にするという、俗にいう「コミュ爆破」という最悪の荒し行為が横行していましたが、オープンチャットでは管理権限の設定があるので、LINEグループのときにあったような、ルーム自体の爆破を食らう心配がありません。
- LINEグループはそもそも権限の設定自体がなく、オープンチャットは管理人が権限を細かく指定することができる。
LINEグループの場合の運営メンバーの人数と管理の仕方
- 副管理人をお願いする人数は、メンバーさん200名で副管理人5人程度がちょうど良かったです。
- メンバー数に対して、管理人が多すぎると格差が生まれるので、多すぎず少なすぎずがベストだと思いました。
- ひとりでグループをまわせるなら、逆にひとりの方が楽なケースも多いと思います。
- 自分から副管理人をやりたいという人にはお願いしない。(目立ちたい・威張りたいだけの人が多いので。)
- トークに良く参加してくれていて、誰にでも気が配れるちょっと控えめなひとにお願いすることが多かったです。そういう方はすでに行動が副管理人なので、そのままのあなたでお願いします!って感じでした。
- 管理人だけの運営グループをつくって、グループの運営について運営メンバーさんと常に相談。
- よく話し合わないと、話に齟齬(そご)が生れやすいので。
- また、運営グループをつくってみんなでルームのことについて話し合うのは、とても楽しいことでした。
- しかし、運営グループをつくって副管理人さんと考え方を共有しても、完全に考えが同じになることはないので、運営グループをつくって方針を考えるのも、思いのほか大変なことも当然ありました。
- 副管理人さんの負担を減らすために、最初から期間を設けてお願いして、第一期運営メンバー、第二期運営メンバー、のようなカタチでまわしました。
- 期間を設定してお願いするメリットは、途中で合わないなって人がいて、降りてもらうのをお願いしにくくても、期間があればまた新しい運営メンバーで始められる。
オープンチャットの副管理人と権限に対する考え方
- オープンチャットの権限について一番に思うことは、権限をかなり細かく設定できることです。
- どういうことかと言うと、ルームの副管理人というと、どのルームの副管理人も同様と考える人もいるかもしれませんが、管理人が付与する権限がルームによってまったく違うので、ルームによって副管理人の役割も大きく変わってくる、というのが、オープンチャットの副管理人の特徴だと思います。
- 極端な話しをすると、管理人は共同管理者に設定する「管理権限」をすべて外したカタチで渡すことも可能なのです。
- なんの権限もない、ただの王冠を付けて何の意味があるの、と思われるかたもいるかも知れませんが、ぼくはこれに「仲良しバッチ」という名前をつけて、参加してくれたメンバーさんが、ルームに入ってある程度経ったら、すべてのメンバーさんにバッジを付けさせてもらっているルームもいくつもありますよ。バッジが付いたらみんなうれしいものです。
どうしてメンバーさん全員にバッジを付けるの?
現在、ぼくが運営している半数以上のルームで、「全員にバッジ」を付けさせてもらってから、ちょうど一か月がたちました。
良く聞かれる質問があります
「管理人さん全員にバッジを付けたら危ないんじゃないですか?」
「全員に権限を持たせて良いのですか?
現在、ほとんどのルームで、「メンバーの強制退会」のみを付与してバッジを付けさせてもらっていますが、何も問題が起こらないんですよ。第一に突然暴走して誰かを退会にし始めるメンバーさんなんていないからです。
これはオープンチャットのバッジの特徴で、それがポイントなのですが、
「メンバーの強制退会」バッジが付いているメンバー同士は、お互いを退会処分にできません。
もしも荒しが入るとしたら、バッジが付いていないメンバーであり、管理人や共同管理人を何人も設定したとしても、誰も権限を持つ人がいない状況のときなんていくらでもあります。
でも、もし全員に権限が付いていれば、その時にいるメンバーさんの誰もが荒し対応が出来てしまうのです!
メンバーさん全員にバッジをつけるメリット
以前に、バッジを付けるメリットについて、あるトークルームでメンバーさんに聞かれたときの回答です。ほぼそのまま掲載しました。
全員にバッジを付けるメリットは、とても多いのでぜひ読んでみてくださいね。
バッジを付けるメリットって何ですか?
メリットはめっちゃいっぱいあります。
権限を管理人が自分で決めれるじゃないですか。
・メンバーさんを管理人、副管理人、その他と差別しなくて良い
・階級意識や特権意識を植え込まないで済む
・みんな仲良し
・新規のメンバーさんが分かりやすい
・いつなんどき荒らしが来ても誰かがBANに出来る
・副管理人さんの負担が減る
・ある程度たって、自分が安全だと思ったらバッジを付けていけば良い
・荒らしが入るとしたらバッジが付いてない人
・バッジ付いてる人同士はお互いを蹴れない
・権限を全部外したらタダの仲良しバッジ
・バッジを付けた人が退会するとコメント欄でバッジが外れるので、退会しちゃったのかどうかすぐに分かります。
・荒らしが入って来てもバッジ付いている人の多さにビビってすぐに抜けます。(既読1でも付いたら退会にされる恐れがあるので)
他にも色々メリットありますが、大体こんな感じです。
バッジが付いている人がたくさん居たら、誰が蹴ったか分からない。
誰が蹴ったかも聞かない事。そうすると副管理人さんの罪の意識が減る。
誰かの自由を奪うことが、苦痛ではない人はいないと思ってますから。
大事なことを忘れていました
管理人さんをお願いするということは、誰かの自由を制限する義務を果たしてもらうって言うことを、お願いしなければいけない責任が、管理人さんに生じます。そして、それを引き受けた副管理人さんには、それを果たさなければならない責任が生じます。楽しいためのルームだけど、運営する為に責任が生じ、それが負担になる場合はよくあります。なのでぼくは、ラインのグループやってた時は「第1期運営メンバー」「第2期運営メンバー」みたいな感じで運営してました。
もちろん相手をみて判断しますが、自分からやりたいっていきなり言ってくる人は、目立ちたい・いばりたいだけの人も多いので、そういう人にはあまり副管理人をお願いしたことはないです。
また、副管理人さんになってもらったけど、ちょっとこの人合わない、なんて時に、どうやって外れてもらおうかなんて悩みもよくあることで、副管理人を誰かにお願いするってことは、色々な人間関係のトラブルを生む場合も多いです。(その場合は期間を最初から設けておくことで、ある程度は回避できます)
また、ぼくは副管理人さんの方が大変だと思っていて、それは、運営メンバーで話し合うにしても、管理人さんの意向を取り入れた上で行動をしないといけないので、疲れちゃいます。
こういう事が大変なのも、色々勉強になることは多いし、それはやりがいかもしれないけれど、負荷が掛かるやり方でやってたら、長くは続かないし、負担が大きい場合は、それがやりがいを超えてしまって、苦痛になってくるから。そういう理由で、理由は言わないけれど去っていく副管理人さんは結構多いので。
ここら辺の人間関係のもつれや、運営メンバーの負担、あと、誰かを退会にしなければいけない責任を、一手に追わなければならない。ここら辺考えても、全員が仲良しバッジメンバーの方が、みんな楽しめるし、一人ひとりの負担がすごく軽くなるから、良いと思いますよ。
あと、これ大事なことなんだけど、そもそもライングループは、管理人機能がない状態で、ぼくがやっていた200人のゲームぐるは、5人副管理人さんお願いはしていたけれど、誰でも管理人すら退会にできちゃう状態で、荒らしが入って来てみんなが寝ている間に、ハジから自分以外を退会にする、俗に言うコミュ爆破ってのを何も食らったけど、そのたびにまたメンバーさんに戻って来てもらってを繰り返して、結局5年続いたんだけど、メンバーさんはみんな、自分たちの楽しいグループを守るたいっていう意識が強かったから、今のオプチャの状態なら、全員にバッジ付けさせて貰うなんてことに、何の不安も感じないってところが、正直なところです。
ちょっと長くなってしまったけど、こんな感じでーす!
因みに副管理人さんになってもらったけど、ちょっとこの人は厳しいかも。なんて困った時は「ぼくの方でまだちゃんとルームの方向が決まっていなかったのに、副管理人さんをお願いしてしまって、申し訳ありませんがもう一回ひとりで考えたいので、運営グループは一旦、解散させて頂きます。またお願いするときはよろしくお願いします!これからも同じルームのメンバーさんとして、よろしくお願いします。」なんてカタチで、ひとり省くのではなく、一旦全部リセットさせちゃう方法とかオススメです。
アイデア次第で他にもあるバッジの使い方
なぜ色々なバッジの使いかたを提案するかというと、その方が楽しいし、特権意識や階級意識を植え込むような使いかたをするのが、本当にいやだからです。
色々なバッジの使い方を2つの例で紹介
オプチャで大喜利!写真にひと言!
写真にひと言大喜利ネタを一発やってもらうルームなのですが、ここでは、写真にひと言のお題でオモロイ回答をしてくれたメンバーさんに、「オモロい勲章」としてバッジを進呈しています。定期的に「オモローバッジ争奪戦」が開催されます。
うたってみた
ボイス投稿型ルームですが、みんなでルームに上げてくれた歌を聞いて、独断と偏見で選んだ、うたウマメンバーさんに「うたうまバッジ」を進呈しています。
バッジ付与を副管理人の権限にこだわらないこと
バッジの使いかたは、管理人が権限を細かく設定することができるので、本当に多様な使いかたができると思います。
「権限」もらった!「権限」あげた!
そういう発想がそもそもイヤなので、そんなことに優越感を感じてほしくはないし、少しでも、「階級意識」や「特権意識」を感じて、それに喜ぶようなくだらない使いかたが減ってくれたら良いなと思います。
4,400文字ちょっとの長いテキストになってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方がいましたら、ありがとうございました!
https://loveworks.fun/2020/07/30/poi-katu/