オープンチャット正式リリースから1か月が経過
オープンチャットの正式リリースが8/19に開始されてから、はや1か月が過ぎました。
実際に先行ユーザーとしてオープンチャットの利用を開始したのは8/8からですが、実は本当の先行利用の開始日は8/1からでした。しかし、8/1の段階で、まだLINEに搭載されていないオープンチャットの機能を有効化する必要があったのですが、その有効化を行う為に経由しなければならないHPに不具合が発生したため、一部のユーザーは8/1の時点でオープンチャットの有効化を完了する事ができてはいたのですが、大半のユーザーがオープンチャットの機能を有効化する事ができない状態となり、先行利用の開始日が8/8にずれ込むカタチでスタートしました。
その後、8/19には正式リリースが行われ、オープンチャットの機能がすべてのLINEユーザーに公開されたわけですが、正式リリースからわずか2日でオープンチャットのトップページから、ルームへの入り口である「ルームを検索するための検索窓」がなくなり、運営からのオススメルームの紹介もなくなり、事実上の閉鎖と言っても良い状況となってしまいました。
そして、それは今なお続いています。
現在では、オープンチャットのトップページをみると、オープンチャットの特徴と、安心・安全にオープンチャットを活用するためのアナウンスがなされており、右下に、ルームを開設するためのアイコンが設置されている状態となっています。
この記事を読んでいただいている方はすでに、さまざまなニュースサイトやブログ、Twitterなどに多く寄せられている声を聞いているか、もしくは実際にオープンチャットを体験された方が多いのではないでしょうか。
それらの声の中で多くあげられているのは、
「オープンチャットは出会いの温床」「危ない」「なぜこんなサービスを始めるんだ」「オープンチャットの機能を廃止にしてくれ」などと言った批判の声。
こんな機能いらないです。
出会い系の倉庫じゃないですか。
浮気しやすい環境の提示、こんな機能いらない。今すぐ削除して下さい。
余計な機能つけないでください。— 嵐々亭 櫻笑(らいらいてい しょううん) (@myarashi1d) August 19, 2019
このような声がいくつも寄せられています。。
なぜオープンチャットのサービスに対して、これほど多くの批判の声が集中してしまったのかは、正式リリースから常時400もの出会い系ルームが乱立した事と、それに運営が対処しきれなかったことに起因するところではないのしょうか。
しかしそれは、これまでのLINEというメッセンジャーアプリが、安全にコミュニケーションをとることが出来る、優れたサービスであったからに他ならないと思います。
9/19に筆者が運営しているオープンチャットのルームで、約90名のメンバーさんを対象に、「メッセンジャーアプリとしてのLINEの良いところは?」という内容の、匿名で複数回答のアンケートを実施しました。
LINEのコチャの良いところは?
「コチャ」というのは「個人チャット」の略で、個人間でのメッセージのやり取りのことを差します。
約90名のメンバーさんに対して行ったアンケートですが、既読数として40件くらいのところで締め切ってしまい、得票数としては13票と多くはない数字ではありますが、LINEのメッセンジャーアプリとしての良いところを上げた場合、安全であるという認識を持ってLINEを使っている事が分かるのではないかと思います。
また、無料で通話ができる通話機能の人気もやはり高いといった印象ですが、アンケートの選択項目を筆者がつくっている時点で、すべての機能がそれぞれに良いと思った上であげているのは言うまでもないのですが、個人的に特に素晴らしいと思っているのは、友達追加したユーザーからのメッセージしか届かないので、迷惑メールが一切ないというところです。
メールの場合、どんなにフィルタリング機能があり、迷惑メールが来るたびに迷惑メールとして追加していったとしても、迷惑メールを根絶することは難しく、それはG-mailであろうとHotmailであろうとキャリアメールであろうと、必ず迷惑メールは来るわけであり、迷惑メールが来ないLINEのメッセンジャー機能は、それを踏まえても安全といえるサービスではないかと感じていました。
LINEメッセンジャーは安全だから使っている
LINEが安全で快適なメッセンジャーツールである事は言うまでもなく、その安全性こそが国内8100万人のアクティブユーザーの利用へとつながっているのではないかと考えます。
そして今回のオープンチャットのリリースによって、今まで安全だと思って使っていたLINE自体の安全性が揺らぎかねない。そこに多くのユーザーが不安を抱えているのではないでしょうか。
オープンチャットを若年層が利用する危険性
次に8/12に筆者のTwitterを経由して行った、オープンチャットの認知調査のアンケートがあります。このアンケートではオープンチャットの認知度の調査と、アンケートの項目の2番と3番で認知を促した場合、それまでオープンチャットを知らなかった人が、どれくらいオープンチャットを利用したいへと変わるのかを調査しましたが、この中で、回答者の年代も調査しており、10代と答えた方が44%とかなり高い数字でした。
LINE新機能オープンチャットに関するアンケート(2019/8/12実施)
1.LINEの新機能 匿名参加出来るオープンチャットを知っていますか?
このアンケート1は認知度の調査を目的としたアンケートですが、「オープンチャットを知っている」と回答された方が77%と予想以上の結果となりましたが、オープンチャットの先行利用が8/8にスタートし始まってまだ間もない8/12の段階で、これだけ認知されているという結果となったのは、オープンチャットについての情報を拡散している、筆者のTwitterを介して取ったアンケ―トである為だと思われます。
2.オープンチャットのルームに検索機能があり、色々なルームに自由に入れる事を知っていますか?
このアンケート2は、オープンチャットに対しての認知深めるためのアンケートになります。
3.オープンチャットのルームが簡単に誰でもつくれる事を知っていますか?
これもアンケート2同様にオープンチャットへの認知を深めるためのアンケートです。
4.オープンチャットを利用したいと思いましたか?
アンケート2とアンケート3によって、オープンチャットに対する認知を深めた結果、総量からみて、アンケート1でオープンチャットを知らないと答えた人が、オープンチャットを利用したい、に変わった事が分かります。
5.あなたの年齢は?
10代の方が44%と多いことに驚きました。
何のためにアンケートを取ったのか?
このアンケートを開始した時は、先行利用が始まって4日目の8/12だったのですが、先行利用の間はオープンチャット公式トップページの検索窓も、運営がピックアップしたオススメのルームもない状況でした。
その状況で、ルーム管理人はどうやって自分が運営するルームを宣伝し、ユーザーはどうやってルームを探していたのか
2019/8/8の先行ユーザーによる先行利用開始とともに、ある先行ユーザーの方が、オープンチャットのルームを使った、「トークルームの宣伝部屋」というオープンチャットのルームを宣伝するためのルームを立ち上げました。そして、それを皮切りに類似したオープンチャットの紹介所がいくつも立ち上がったのですが、そのルームの仕組みとしては、ルームの宣伝をしたい人は、トークに自分のルームの招待URLを貼っていく。そして何か面白いルームはないかと探す人は、トークに貼られていくルームから、お好みのルームが探せるという仕組み。
この「トークルームの宣伝部屋」を活用して、自分が運営するルームを紹介したり、ほかの方が運営するルームに入ってみたりといった人の流れが、この段階での主流だったのではないでしょうか。
また、紹介所でのルームの宣伝と合わせて、Twitterで拡散するカタチでの宣伝を併用して行っている方はとても多く、筆者は、LINEグループを5年運営している経験から、Twitterから感じの良いメンバーさんだけを招待する方法を知っており、それを実践していたのですが、努力に比例したほどの思うような数字が上がらず、認知されていない事が問題なのではないかと思い、オープンチャットに関する認知調査のアンケートを取ったといったところです。
そしてこの結果から、あまり認知されていない今の段階でTwitterからの新規メンバーさんを集めるのはやめておこうという結論に至りました。
それにしても、「トークルームの紹介所」を開設された先行ユーザーさん、オープンチャットのハンドルネームでモフモフさんという方なのですが、目の付けどころのすごさと言いますか、初期の段階で何が必要なのかを完全に読み切っていた感じには、もうすごいとしか言えませんでした。
ゆるやかな先行利用から突然の嵐が訪れた正式リリース
先行利用の期間というのは、先行ユーザー同士でオープンチャットにあるさまざまな機能の使い方を模索したり、コメントが加速するルームの特徴について話し合ったり、それぞれのルームの運営についての情報交換をしたり、新しいモノやヒトに触れることによって知的好奇心が満たされてゆくという、とても心地の良い刺激を受けながら、素晴らしい時間が流れていきました。
しかし、それは何の前ぶれもなく訪れた、正式リリースによって状況は一変
正式リリースが事前の連絡もなく突如として開始され、オープンチャットのトップページには、オープンチャットのルームを検索できる検索窓と、運営によるピックアップルームが掲載され、ピックアップされたルームでは大きな人の流動をもろに受け、管理人さんはパニックにちかい感じでした。
それはまるで初売りのバーゲン会場の入り口が突然に開いたかのようで、
パチンコ屋のグランドオープンのようであったかも知れません。
そんな状態では、荒すつもりがなくても勢いづいた沢山の人の流れの前では、荒れた状態になるのは言うまでもありません。
そこで僕は、この勢いづいた流れで自分が運営するルームに、新規のメンバーさんが入ってこられても困るなと思い、流動がありそうなルームと荒されたくないルームを承認制にすることで鍵をかけ、あとは流動が多くて被害にあっているルームに遊びに行き、祭りを楽しむことにしました。
その時、検索に「出会い」と入力したときに、常時400の出会い系ルームが絶えず乱立している事を、何人かの先行ユーザーで認していました。
正式リリース二日目にして閉鎖されたトップページ
正式リリースから二日目にして早くも閉鎖されてしまったトップページ。トップページを閉鎖することによって、新規メンバーが新たにオープンチャットのいずれかのルームに入らないように講じたのでしょう。
これは正しい判断ではないでしょうか。ダラダラと稼働させてその中で必死に追いかけるように対処しても仕方ないですから。
もはや今では、いつ再開するのか、分からないような状況となってきましたが、もしも再開するのであれば、徹底的に安全な措置がなされてからにしてほしいと誰もが思うでしょう。
運営は何してんの?
オープンチャットのトップページが閉鎖されてから約1か月、LINE側からとくにアナウンスが無い事から、何もしてないんじゃないかと思っているかたも多いかもしれません。
しかし!運営さんはカメさんのようなペースで、ちょっとづつシステムの見直ししたり、何かをやっています(笑)
きっと大きな会社なので意思決定に時間が掛かるのでしょう。
なぜそれが筆者に分かるのかというと、今なおオープンチャットでルーム運営をしており、その変化を常に追っているからです。現在もオープンチャットを活用しているユーザーの多くは、オープンチャットの再開を待ちわびつつ、システムの変化を感じているユーザーが多いのではないでしょうか。
気になるオープンチャットの現状は?
現在、筆者はオープンチャット内に25のルームを設置して、総計684名のメンバーさんと、楽しくオープンなチャットをしていまます。
筆者のルームの自慢は、荒しがゼロな事ですが、現状オープンチャットには荒しがいるルームはないのではないでしょうか。
その理由は簡単で、新規のメンバーさんが外部から入らない状態で、オープンチャット内の荒しが根絶されたからでしょう。
しかしながら、またオープンチャットのトップページが解放される時が来ることを考えると、8/19の事がトラウマのように思い起こされますが、オープンチャットの仕様を冷静になって考えれば、
「運営への通報機能」
「管理権限を持つ人が悪質なユーザーを、再入室禁止&強制退会にできる機能」
これらの機能を使って排除していった先には、悪質なユーザーを根絶やしにすることも可能なのではと考えています。正し、これにはひとつ条件がありますがそれはまた次の機会に。
それでも特に悪質な利用者に関しては、見つからないようなずる賢いやり方が上手でしょうから、そうなってくるとまた、「そういうやつの対処の仕方なんてないんだからサービス自体やめろ!」なんて話にもなるんだろうと思いますが、やはりそれはメッセンジャーアプリとしてのLINEに、多大な信頼があったからに他ならないのでしょう。
今後、どのようなカタチでサービスが再開されるのか、1ユーザーとして現状のシステムの構成を考えると、それは決してすぐに起こるような事とは思えないのが現状です。
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