※LINE及びオープンチャット運営の改善点あり(2020/07/18加筆修正)
このブログではこれまでに、オープンチャットのメリットについてご紹介してきました。
オープンチャットの危険について語る事は、危険に対しての啓発にもなりますが、その反面、その行為を助長することにも成りかねないため、あえて危険性について語ることは控えてきました。
しかし今回のテーマである、オープンチャットが危険な5つの理由は、これから先、オープンチャットが安全なサービスを提供していく上で、改善する必要がある問題であると考えたため、啓発を目的として記事にすることをにしました。
また今回の内容には、オープンチャットだけではなく、インターネットでSNSを利用する際に、気をつけなければいけないことも含まれています。
最後に、LINEは使える状態のまま、オープンチャットを制限する方法もご紹介します。
- オープンチャットが安全ではない5つの理由
- 設定するアイコン画像で個人情報が特定されてしまう場合がある
- LINEのサービス以外のSNSを使うリスクが高くなる
- Facebookで認証したLINEアカウントをサブアカとして利用すれば、アカウントが凍結されてもLINEアカウントをつくり直せば、何度でもオープンチャットに入れてしまう(※2020/03/23終了)【改善】
- ルーム管理人がNGワードに個人情報を設定すると、副管理人にも設定した内容が見えてしまう
- 外部のオープンチャット検索サイトにより、年齢認証がされていないアカウントでもどのルームにも入れる
- 海外版オープンチャットと同列に日本のオープンチャットのシステムがあり、双方向で自由に出入りする事が可能
- LINEは使えるままオープンチャット自体に利用制限を掛ける方法
- 最後に
オープンチャットが安全ではない5つの理由
設定するアイコン画像で個人情報が特定されてしまう場合がある
オープンチャットではリリース当初から、アイコンに自撮りの写真やプリクラを設定しているユーザーをみかけることがあり、とくに若い人たちに多くみられましたが、オープンチャットの機能としてプロフィールアイコンを設定できるようになったこともあり、最近では自撮りを使わない文化が定着して来たように思います。
ただ、若年層ほど自分の写真を使ったり、すぐに年齢や住んでいるところを言ってしまう傾向にあるので、注意が必要です。
オープンチャットで自撮りの写真やプリクラを設定するのはひかえましょう。
Twitterと同じ画像を使っている場合、簡単に特定することができます。
特定する方法について書くことは控えますが、Twitterやブログなど特定されたくない場合は、オープンチャットで同じ画像を使うのはやめましょう。
アイコンの提供開始(※2020/4/22開始)【改善】
入室する際に、自分でアイコンの画像を用意しなくても、キャラクタープロフィール(アイコン)を選んで入室できるようになりました。現在は20種類のアイコン画像の中から好きな画像を設定して入室することができます。
無料のオリジナルアイコンがつくれるアイコンメーカー
また、無料で簡単にオリジナルのSNSアイコンをつくることができる、「Picrewアイコンメーカー」を使ってアイコンをつくるひとが増えています。
LINEのサービス以外のSNSを使うリスクが高くなる
オープンチャットでは、外部SNSへの誘導は禁止されていますが、誘導目的ではないコンテンツとしてのTwitterの貼り付けなどは許可されています。AIによるモニタリングによって、外部SNSへの誘導と判断された場合は、外部リンクが削除されますが、外部SNSのリンク自体は貼り付けが可能な状態となっており、外部SNSへに誘導されるケースも少なくはありません。
かならず年齢制限を掛けフィルタリングの設定を
お子さんにLINEやオープンチャットチャットを利用してもらう場合は、必ずフィルタリングの設定が必要となります。また、アプリのダウンロードも管理しましょう。
ブラウザ版Twitterなどの制限
アプリがなくても、フィルタリングでURL制限をしていない場合、ブラウザ版のTwitterやInstagramを利用することができます。
許可されたWebサイトだけを閲覧可能にする
一番最善なのは、スマートフォンのフィルタリング設定で、「許可されたWebサイトのみ」に設定して、許可するサイトのみを追加していく方法がもっとも安全だと思います。
iPhoneの場合
設定>スクリーンタイム>コンテンツとプライバシーの制限>コンテンツ制限>Webコンテンツ>許可されたWebサイトのみ
個別にURLを設定して制限を掛ける
個別にURLを追加して制限を掛けたい場合は、以下のURLを追加するようにしてください。
Twitter
https://twitter.com/
https://mobile.twitter.com/
Instagram
https://www.instagram.com/
Facebook
https://m.facebook.com/
https://www.facebook.com/
Facebookで認証したLINEアカウントをサブアカとして利用すれば、アカウントが凍結されてもLINEアカウントをつくり直せば、何度でもオープンチャットに入れてしまう(※2020/03/23終了)【改善】
Facebookで認証したLINEアカウントを使い、何度退会処分にしても、またアカウントをリセットしてルームに入り、荒らし行為を繰り返すユーザーがいましたが、こちらは2020/03/23にFacebookログインが終了したことにより改善されました。
今まではFacebookアカウントをつくり、そのアカウントを使ってLINEを登録することができましたが、現在はFacebookアカウントをつかったLINEの新規登録はできなくなっています。
ルーム管理人がNGワードに個人情報を設定すると、副管理人にも設定した内容が見えてしまう
オープンチャットのルームには、オープンチャット自体が設定しているNGワードのほかに、各ルームごとにNGワードを自由に設定することができる「スパムフィルター」という機能があります。
スパムフィルターは、各ルームの性質によって個別にNGワードを設定できるとても便利な機能なのですが、いくつかの問題があります。
管理人が設定したNGワードが副管理人にも見えてしまう
これはNGワードを実際に設定した時のサンプルですが、このように自分が書かれたら困ると思って個人情報をNGワードに設定した場合、ここに設定したすべてのNGワードが副管理人さんにも見えてしまいます。
これは気をつけることで回避できるので、オープンチャットで自分のルームを開設される際は、ぜひ気をつけください。
また、スパムフィルターにはもうひとつの問題があります。
副管理人もNGワードが設定できる
スパムフィルターは、副管理人でもNGワードを追加できる仕組みになっています。
管理人のためを想って、卑猥なNGワードをどんどんと追加していった場合、逆に管理人を苦しめることになります。
これも気をつけるべきことですね。
NGワード設定は「NGワードを含むメッセージを削除」を選んで!
NGワードを設定したらNGワード設定は必ず「NGワードを含むメッセージを削除」を選択してください。
「NGワードと完全一致するメッセージのみを削除」では、NGワードが含まれたメッセージは消えませ。
外部のオープンチャット検索サイトにより、年齢認証がされていないアカウントでもどのルームにも入れる
これはオープンチャットの運営が何らかの対策を講じなければならないであろう問題ですが、オープンチャット内での検索は、年齢認証をされていないアカウントではできません。そこに制限を掛けることで、運営としては何らかの線を引いていたのではかいかと思いますが、いくつかある外部のオープンチャット検索サイトによって、年齢認証がされていないアカウントでも、ほぼすべてのルームにはいることが可能な状態です。
また、検索非公開に設定しているルームまでもが、外部検索サイトに掲載されていることにも問題を感じます。
海外版オープンチャットと同列に日本のオープンチャットのシステムがあり、双方向で自由に出入りする事が可能
日本でのオープンチャットの正式リリースは2019/8/19ですが、実はすでに海外のいくつかの国でLINE SQUAREという名前でオープンチャットとほぼ同じサービスが先行的に運用されていました。
筆者は、海外版オープンチャットがどのような感じで使われているのか知りたいと思い、いくつかの海外のルームにはいりましたが、さすが日本のLINEが提供しているオープンチャットの海外ユーザーだけあって、日本人の筆者に対してとてもフレンドリーで、最初はとくに問題はないように思いましたが、しばらく海外のルームで遊んでいると、いくつかの問題が見えてきました。
携帯ナンバーを教えてくれとせがまれる
日本のLINEスタンプをダウンロードするために、日本の携帯ナンバーが必要なので教えてほしいといわれ、携帯ナンバーをせがまれます。
そもそも個人情報を教えることは規約違反ですし、それに教えてしまったら何に使われるか分かったものではないですから。皆さんも、
ないとは思いますがもし海外版オープンチャットに迷い込んでしまうようなことがあったら、絶対に個人情報は教えないように気をつけてください。
IDをシェアするためのルームがある
これは海外のユーザーにルームの検索を掛けてもらった結果ですが、海外版オープンチャットのルームには、IDをシェアする目的のルームがあります。
海外版オープンチャットの監視がどこで行われているのか分かりませんが、ほかの使われかたを見ても色々と問題を感じる状態でした。
LINEは使えるままオープンチャット自体に利用制限を掛ける方法
以下の2つのURLを追加してください。
オープンチャットのトップページにアクセスできなくする方法
square-api.line.me
オープンチャットのルームに参加できなくする
line.me
※line.meから始まるすべてのLINEサービスにアクセスできなくなりますが、QRコードからの参加は可能のままです。
※すでに参加しているチャットルームからは退会するようにしてください。
設定方法(iPhone)
設定>スクリーンタイム>コンテンツ制限>コンテンツとプライバシーの制限>コンテンツ制限>Webコンテンツ>成人向けWebサイトを制限>常に許可しない>Webサイトを追加
最後に
今回は「オープンチャットが危険な5つの理由」というテーマで、現在のオープンチャットで特に筆者が問題であると感じていることをあげましたが、そのうちのいくつかは、それぞれのユーザーが気をつけることで、危険を回避することができる問題です。
オープンチャットのみならず、インターネットでのSNSのやりとりには多く危険がひそみます。
今後も当ブログでは、インターネットを使ったSNSを安全に利用するために必要な知識に関する記事を書いていきたいと思います。
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