連載インタビュー第1回「大相撲オープンチャット」管理人の横尾誠さん
インタビューの内容【後編】
前編ではオープンチャットと大相撲の魅力をお届け
前編では、先行ユーザーとしてオープンチャットを始めてから一年が経過しての振り返りや、さまざまな年代の方が利用するオープンチャットで気を付けていること、オフ会についてのお話から、横尾さんオススメのチャットルームまで、本当に幅広くオープンチャットと大相撲についてのをお話しをお聞きしました。
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後編ではチャットルーム運営のノウハウも満載!
後編では、これまで1年近くルーム運営をされてきたなかで、ルームを盛り上げるために実施された、本当にさまざまなノウハウをご紹介いただきました。そんなことも!?そんなことまで!!と思うような驚きの方法も!チャットルーム管理人さんもそうでない方もぜひ読んで頂きたい内容です。ルーム運営をしていく中で、誰もが直面するかもしれないあんなお話しも。
それでは最後までお付き合いよろしくお願いします!
大相撲オープンチャット管理人 横尾誠さんに聞いてみた【後編】
チャットルーム管理人として苦労したこと
メンバーさんの集団脱退
横尾:苦労した点、一番最初は9月10月かな、10月に盛り上げてくれてた人たちが、結構まとめていなくなっちゃったんですよ。あの時が1番やばかったのかなあって思います。
Neo:そんなことがあったんですね、集団脱退みたいな感じですか。
横尾:多分、当時のコアメンバー10人ぐらいまとめて抜けたんじゃないかな。そうなっちゃったきっかけっていうのは、やっぱり僕と西尾さんが思っていたのは今の雰囲気だと新しい人たちが入って来づらい雰囲気になるよねって言うので、ちょっと違う方に舵をきったら、ついてきてくれるだろうと思って鷹を括っていたら、案外ばばばっと抜けちゃったんで。
その抜けられたかた方の大部分が僕と西尾さんとリアルな面識がない人ばっかだったんですよ。ネット上のつながりだけで。だからそういう人たちに対する信頼はまだ勝ちとってなかったんだなと、その時は西尾さんと反省しました。
ただそれがあったから、色々考えることができて、逆に後から入ってきた人が入りやすくなったっていうのが出来たのかなって思ってます。
Neo:皆さん悩まれている難しい問題だとは思うのですが、オープンチャットを長く運営していると古参のメンバーさんの中で輪できてしまって、新規の方が入りにくいってことも起こると思うのですが、そういうことの対処はどのようにされてますか。
横尾:いま主要になっているコアメンバーって、最初からいてくれる人が数名と、あとは秋くらいのタイミングで入って来てくれた、2期生みたいな方たちが盛り上げてきてくれているので、その人たちが歓迎的な雰囲気で接してくれているので、入ってきてくれた人たちが入りづらいっていう問題はないんじゃないかなって思っています。
YouTubeチャンネルとの連携
オープンチャットに留まらずYouTube、Twitterなどさまざまな媒体をメディアミックスして活用
Neo:YouTubeでもお二人のチャンネルを持たれていますよね
横尾:そうですね。
Neo:YouTubeでの活動とオープンチャットは連携されている感じですか?
横尾:連携はしてるっちゃあしてますね。 YouTubeの動画をアップしたらオープンチャットの方で宣伝したり、あとはYouTubeのチャンネルのための質問なんかも、前もって質問事項とかがあれば当然オプチャの部屋に投げるし、Twitterとかでも質問しているので、完全にリンクしていないのかなって感じもします。
YouTubeチャンネル
Googleフォームを活用したアンケートの実施
横尾:オープンチャットでの質問とかは、大体Googleフォームを使ってやっています。
Neo:Googleフォームを使ってオープンチャットのメンバーさんからの質問を受けるっていうのは、1つの工夫ですよね。
横尾:Googleフォームを使ってお手隙の際に回答してくださいっていう感じでやっています。
Neo:Googleフォームのアンケートは皆さん積極的に参加してくれますか?
横尾:大体いろんな質問をやると100人ぐらい回答してくれますね。
Neo:100人てすごいですね、
アンケートの参加者は多いとき400人にも
横尾:Googleフォームを使って1番回答が多かったのが、オープンチャットはもちろんTwitterやあらゆる発信できるツールを使って、去年の冬におこなった「2019年MVP力士投票」っていうのが、回答数が400でしたね。
Neo:すごいですね、オープンチャットに外部リンクを貼った場合、オプチャの機能である投票と比べて、どうしても投票率が下がってしまうと思うのですが、メンバーさんも積極的に参加されている感じなんですね。
メンバーさんのコメント参加率は2割くらい
横尾:うーん、とはいっても積極的にコメントをされるメンバーさんは全体の2割以下って感じだとは思いますけどね。割と頻繁に参加してくれるメンバーさんは大体それぐらいの割合だと思います。
Neo:オープンチャットも含めてグループチャットの参加率は1割前後あれば良い方だと思うので、それでも参加率は高いと思います。
チャットルームを盛り上げるための工夫その1
有名人をチャットルームに呼び込む
横尾:やっぱ一番大きいのだと、最近やっているのが著名人を呼んで来ちゃうっていう。
もうTwitterとかで直でDMして、「こういうのやってますけどご存知ですか?よかったらご自身の宣伝にも使ってください」て呼んできて入れちゃう。
Neo:すごいですね、直でDMして勧誘しているっ感じですか
横尾:今は元力士さんが5、6人いて、元力士の娘さんもいますね。
Neo:それって中途半端な運営をしているルームだったら来ていただけないですよね
横尾:そうですね、参加してくれた元力士でYouTubeやられている方が自分であげなくても、メンバーさんが観ましたってYouTubeチャンネルを上げてくれたりするので、良い関係ができているのかなって思っています。
Neo:著名人の方ってファンと距離をおきたい人の方が多いのかなって思ってました。ファンルームみたいなところに入るのって抵抗があるのかなって。
なんと貴乃花部屋にも・・
横尾:そうですね、スルーする人はスルーして行きますね。相方の西尾さんが貴乃花部屋にメールしたけど、さすがに返事は返ってこなかった笑。貴乃花にいくなよ笑。大物すぎるだろって笑。
Neo:当たって砕けろなところがいいですね。次は誰にいくんだろうっていうところも、メンバーさんのひとつの楽しみかもしれないですね。今回は貴乃花部屋行ったけど断られちゃったみたいな笑
横尾:ただ相撲業界で現役力士がSNSを禁止されちゃったので、現役力士はちょっと厳しいのかなって思ってます。西尾さんとは、ROMっているだけでいるだろうねって話はしてます。
Neo:大相撲業界は特に厳しそうな気がします。
横尾:ちょっと有名な力士が炎上しちゃったんですよ、それが原因で。
チャットルームを盛り上げるための工夫その2
メンバーさんに景品を
あとは、自腹を切っていろいろ景品を出しちゃったりしてます。西尾さんのほうはかなりお金を使っていて、僕は残して置かなくても良いかなっていう古い雑誌を提供したり。
だからチャットっていうものに対してのバーチャル感を、僕も西尾さんも感じてないっていうか。
Neo:すごく共感します、ネットでも人と人の関係ですもんね。リアルって何なんだっていうところがありますよね。
ネットだって向こう側にその人がいる
横尾:そうそう、ネットがバーチャルっていまいちよくわかんないんですよ。向こう側にその人いるやんみたいな、そういう思いでやっているので。
だから多分オフ会もしやすいんだと思います。
Neo:最初から相手のことをちゃんと尊重してお付き合いしているっていうところが伝わっているのかもしれないですね。
チャットルームを盛り上げるための工夫その3
影響力のある人を引き込んで、オープンチャット自体の認知を広める活動も
横尾:そうですね、今はオープンチャットっていうものを、特に他の大相撲のところで発信して、ある程度影響力のある人を引き込んで、オープンチャットっていうものを知って欲しいなっていうのを、無意識に西尾さんとやっているのかな。
Neo:確かにオープンチャットまだ全然認知されていない感がありますもんね。
横尾:だから元力士さんでYouTubeやられている人同士のコラボが実現して、オプチャの話題がそこで出てきたっていうのも嬉しい話かなと思います。
チャットルームを盛り上げるための工夫その4
1日のチャットをノートにまとめ忙しいメンバーさんに配慮
横尾:チャットの1日のまとめは誰かしらがやってくれてますね。
Neo:すごいですね、大変なのでなかなか続けられるものではないと思ってました。
横尾:最初は西尾さんと僕が交互にやっていたんですけれども、もう無理っていうのがあって、強制しないけど誰かやってくださる人がいればって言うんで、やっぱりログが多いので全部見きれないから、ノートにその日のまとめがあると助かると言う声があったんで、有志5人くらいかな、1人は60歳位の方なんだけど、時間が空いているときによくやってくれていますし、この間は誰もやっていないんで僕やりますっていってくれた方もいたり、すげえなぁと思います。
Neo:本当に凄いと思います。
横尾:本当に凄いですね笑
月のコメント数を集計した番付(ランキング)の作成
毎月のメンバーさんのコメント数を集計して、番付(ランキング表)をつくっています。これでマウントを取ったりするような人が出てくるのであればちょっとやめようかなって思ってたんですけども、そういうことをする人はいないので相変わらず続けています。
多い人で1日40コメくらいですかね。
チャットルームの活気が継続する秘訣とは
好きな話題で思いきりみんなで盛り上がれる
横尾:多分、大相撲に何かしら話題が常にあることと、やっぱりみんな話し足りないんじゃないですか笑。相撲の話って他でなかなかできないですからね。
Neo:僕が子供の頃は家族で一緒に相撲をみて、おばあちゃんが解説したりそこに誰かが入ったりして、みんなでワイワイ見ていたんですけど、やっぱり核家族化の影響とかですかね。
横尾:なんだろうなぁ、案外みてるとやっぱり各家族の人ってあんまりいない。結構ひとりもんとかが多いのかなって感じもありますけどね。チャットにむかいあえる時間がそれなりにある人がいる感じはあるかなぁ。僕も単身赴任だから、ひとりもんみたいなもんですからね笑
オプチャの認知拡大はまだこれから
Neo:オプチャの認知がまだ全然広がっていないっていうところがでかいような気がしますね。
横尾:やっぱりそこがでかいかな。まだまだこれから伸びる要素はたくさんあると思うんだけどな。こういう楽しみ方ができますよって、芸能人でも誰でも著名な方が言ったら使う気がするんだけどなぁ。
オープンチャットへの想い
横尾:もうほんとに面白いから皆さんやってみましょう!というのが一個かな。
知名度が上がったことで有名な方へのアプローチも
あとは僕自身が自分の知名度をすごく上げられたので、こんなことをやってる奴がいるっていうので、オプチャがあるから著名な人にもアプローチしやすくなったっていうのがあるかな。
オープンチャット公式note
【レポート】LINEオープンチャット 初イベント 「優秀オープンチャット」受賞者コメント
※横尾さんの受賞コメントはこちら
横尾:SNSで著名人に普通に声かけられないですからね。この前も元力士さんに会って、横尾さん存じてますよ、みたいなことをいわれたことがあるけれども、なかなか自分からアプローチができないっすからね。
Neo:オープンチャットを運営していくなかで、よくマネタイズというお話しを聞きますが、たしかにほとんどのSNSが何らかの収益化をあげれる構造になってますけど、そういった意味では知名度が上がることが1番の恩恵かもしれませんね。
オープンチャットへの期待感
横尾:やっぱり思いいれは強いと思います。
最初の期待感もかなりすごかったので。最初にお話しをもらったときに、どうするこれ、受ける受けないってとこから始まって、すごいシュミレーションしてたんですよ実は笑。今からちょうど一年経ちますよね。多分あの7月は、ほぼほぼ西尾さんとこういう話ばっかりしてました笑
今後、大相撲オープンチャットにどんな方に参加して欲しいですか
大相撲をよく知らない方にも参加してほしい
横尾:はっきりいっちゃえば、相撲ファンじゃない人に来て欲しい。相撲以外の話題もくり広げられているので。そのなかで、相撲って面白そうだなって思ってもらえたらいいなって。
-大相撲オープンチャットに投稿された画像を見ると、半分いくらいはうまいもんの写真。連日にわたり飯テロが繰り広げられているという。。ごくり。。
※飯テロとは、食欲をそそる食べ物の画像をSNSにアップし、見る者の空腹感を刺激するテロ行為のことである。
大相撲ファンを増やしたい
あとは、大相撲ファンを増やすための何かをしたい。たえば相撲好きの芸能人みたいな人がチャットルームに来てくれて、相撲には興味ないけどその芸能人のファンみたいな人も来てくれて、相撲の魅力を伝えてくれたりしたら最高だなぁと思ってます。
オープンチャットに今後求めること
横尾:もっとオープンチャットが入りやすい環境になるとなって、とにかく認知度上げてくださいっていうとこだと思います。
大相撲オープンチャットに参加してみよう!
まとめ
今回の横尾誠さんのインタビューはいかがでしたでしょうか。
先行ユーザーとしてオープンチャットを始めてから一年が経過しての振り返り、オープンチャットの魅力や、横尾さんにとっての大相撲の魅力、またチャットルーム運営のノウハウもたくさんご紹介していただきました。
そしてその中でも、ネットでの活動をネットだけで終わらせない秘訣みたいなものを教えていただいたような気がしました。
それは、自分が好きなことに対する熱量と、横尾さんと西尾さんの企画力や実行力はもちろんですが、ネットとリアルを分けることなく、ネットもリアルも同じ「人と人とのコミュニケーションだから」という、たとえネットの付き合いだとしても、相手に対して敬意を払い、心で向かい合う、その姿勢がやはり人を惹きつけつなげる力になっているのではないでしょうか。
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次回のインタビューは、あの人気ゲームのチャットルーム管理人さん
次回のインタビューは、あの人気ゲームのチャットルーム管理人さんにお話しを聞いてみました。
オープンチャットを始める以前から、LINEグループを活用されて同じような活動をされていたとのことで、LINEグループとオープンチャットの特徴の違いや、同一のテーマで複数のルームを活用したルーム運営方法、オープンチャットから公式イベントへの招待がきたときの意外な連絡方法など、次回も内容もりだくさん。
それでは次回もお楽しみに!
連載インタビューを始めたきっかけ
オープンチャットの公式イベントに、これまで何度か参加させていただいているのですが、実は参加された管理人さんとお話しする時間てほとんどないんです。2020年6月に行われたミートアップはとくにオンラインイベントということもあって、ほかの管理人の方と直接お話しできる時間は、イベント開始前のマイクテストのわずかな時間だけだったくらい。
もっといろんな管理人さんのお話が聞きたいし、それはオープンチャットを使っているたくさんの人も同じなんじゃないかなって。だったら自分で突撃インタビューしちゃえってことになりました。
そしたら色んな制限がない分、自分が興味のある色々なことをお聞きして、それぞれの管理人さんのチャットルームの魅力や、オープンチャットの魅力が伝えられるようなインタビュー記事が書けたらいいなって思って始めた次第です。
そして、この企画が実現したのは、インタビューをこころよく引き受けてくださった、オープンチャットのルーム管理人さまの皆さまご協力があるからにほかなりません。←ほんとうにありがとうございます!泣
インタビューという事をしたことがないので(しいていえばオプチャ運営さんにお願いした、質問がとくにかく長いメールインタビュー24の質問と全回答くらい)、なかなか勝手が分かりませんが、それぞれのチャットルームの魅力や、管理人さんの熱い気持ちを出来るだけお届けできる記事が書ければと思っております。
LINEオープンチャットとは
LINEオープンチャットとは、カテゴリごとに分かれた最大5000人までのチャットルームにLINEIDを知られることなく匿名で参加でき、同じ共通の興味や趣味の話題で盛り上がることができる、LINEが提供する新しいカタチのコミュニケーションサービスです。チャットルームの開設も簡単で、誰でもルームの管理人さんになることもできます。
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